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アトピー性皮膚炎(減感作療法)
公開日:2014年08月05日 最新情報
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アトピー性皮膚炎(減感作療法)

アレルミューンHDMというアトピー性皮膚炎の減感作治療薬が新発売されました。ヒマワリ

今までの減感作療法の「投与回数が多い」、「治療期間が長い」などの煩わしさがなく、安全性と有効性を高めた新しい減感作療法の治療薬です。晴れ

また、今までの減感作療法はオーダーメイドでの薬品作成の為費用が高額でしたが、アレルミューンHDMは従来の薬品に比べると比較的安価です。もみじ

 

減感作療法

減感作療法とはアレルギーを引き起こす物質を生体が反応しない量から体内に入れ、身体に慣れさせていき、最終的にその物質にアレルギーが起らなくする治療方法です。チューリップ黄

現在行われているアトピー性皮膚炎の治療の中で、アレルギーを根本的に解決するための唯一の治療方法になります。チューリップ赤
アレルミューンHDMの特徴
1.アトピー性皮膚炎の主要アレルゲンであるコナヒョウヒダニから分離された蛋白抗原Derf2を使用ヒヨコ

犬のアトピー性皮膚炎において日本国内で最も多いアレルゲンはハウスダストマイトです。
ハウスダストマイトにアレルギー反応を起こしていれば、このアレルミューンHDMを用いた減感作療法を行うことができます。

2.組換え型Derf2をプルランに結合させることにより、有効性と安全性を向上ヒツジ

 

3.簡単な治療プログラムうり坊

1週間に1回アレルミューンHDMを5~6回注射します。

6回投与した犬の方が5回投与した犬に比べて高い有効率を維持していたという結果が出ています。
当院ではアレルミューンHDMによる減感作療法を実施する際は6回連続投与を推奨しております。
当院での減感作療法の具体的な流れ

1:他の痒い皮膚病を除外し、アトピー性皮膚炎と診断クマ
まず痒みのある皮膚に細菌、真菌、寄生虫などがいないか検査を行い、治療をします。
ホルモン性疾患などで皮膚が弱くなる場合もありますので、必要があればホルモン検査も行います。
この時点で痒みがなくなればアトピー性皮膚炎ではありません。
2:ハウスダストマイトにアレルゲンがあるかどうか血液検査(IgE抗体)を実施ブタネコ
ハウスダストマイトにアレルギー反応を起こしていない子にアレルミューンHDMを用いた減感作療法を実施してもアトピー性皮膚炎の痒みを減らすことはできません。
陽性であればアレルミューンHDMを用いた減感作療法の効果が期待できます。

3:アレルミューンHDMによる減感作療法の実施ウサギ
1週間に1回6週連続アレルミューンHDMを投与します。

※減感作療法の効果には個体差があります。チューリップ黄
100%のかゆみは取れなくてもハウスダストマイトに対するアレルギーを抑えることができるため治療前に 比べるとかゆみを減らすことができたり、ステロイド剤の減量を行うことができるようになるかもしれません。チューリップ赤
それだけでも体にかかる負担をだいぶ軽減できます。チューリップ紫
このアレルミューンHDMを使用することで従来に比べ減感作療法を気軽に行うことができるようになりましたので、かゆみを何とかしてあげたいと思う飼い主様がいらっしゃいましたらお気軽に当院までご相談ください。虹

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